年齢/職業(撮影時):
21歳/学生
Pickup Voice:
「この人がすごい好きで、たまたま古本屋さんで見つけて、思わず衝動買いしてしまいました」
おすすめの一冊:
『Lawrence of Arabia and His World』
著者/出版社:
Richard Perceval Graves (著)/Thames & Hudson Ltd
この本を贈るなら誰に贈る?:
映画「アラビアのロレンス」を観た人に。
編集後記:
『古本屋で出会ったロレンス』
意志の強そうなまっすぐな目、着ている真っ赤なトップス、そして、掲げる白黒の「アラビアのロレンス」。なんだか全てがマッチしすぎていて、思わず感嘆の声が漏れそうになるほどでした。
映画「アラビアのロレンス」が大好きだという彼女。古本屋でこの本を偶然見つけ、買わずにはいられなかったようです。1976年にイギリスで出版されたこちらは、映画の主人公のモデルとなったトマス・エドワード・ロレンスの伝記的ノンフィクション作品。もちろん中身は英語。英語は得意なのかと思いきや、「辞書を使ったりして、なんとか」読んでいるのだそう。しかし、話している言葉だけでなく表情や仕草からも、溢れ出る「ロレンス愛」を感じ、「買わずにはいられなかった」その時の彼女の興奮がありありと想像されました。
この本と出会ったのは、ゼミ活動で訪れた黄金町のアートブックバザールだったそうです。古本屋に行く習慣があったわけではない彼女が、たまたま立ち寄ったお店で、運命的な出会いをする。古本屋ではそんな思いがけない巡り合わせがあったりするから、たまらないんですよね。この出来事をきっかけに、彼女が古本屋に訪れる機会が少し増えてくれたら嬉しいな、と思うのでした。
Interview text by Yui Shimura