Pickup Voice:
「読んだ時に何も残らない気持ちよさ」
おすすめの一冊:
『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』
著者/出版社:
木下 古栗 /講談社
この本を贈るなら誰に贈る?:
洒落が通じる人
編集後記:
『ドライブ感があって、下品でパワフル』
ご自身もライターとして文章を書かれている男性がお持ち下さったのは、とてもインパクトあるタイトルの一冊でした。
短編小説が3つ入っているというこの一冊、タイトルが気になって「どんな本なんですか?」と尋ねると、
「すごくドライブ感があって、下品でパワフル」「最初から振り切ってます」という、またしても気になる言葉。
「読んだ時に何も残らない気持ちよさ」という言葉の裏に、スラップスティック的な、言葉で説明すると身も蓋もない、だけどぐいぐい惹き込まれる特有の魅力が秘められているようでした。
今回お持ちいただいた理由も、「(人に何かおすすめするにあたって)「こんな面白いものがあるよ」っていうのが、やっぱり第一にあって、これは単純に面白かったと思える本だった」「シンプルに『面白かった』」との事。
「単純に面白かった」と言い切れる本は、なかなかパッとは浮かばないのかもしれません。
kindleでも購入したという「1ページ目からぐっと引き込まれる感じがすごく気持ちが良い」
そんなパワフルで疾走感ある作品を「プレゼントするなら誰?」という質問には「洒落が通じる人。まかり間違っても、こちらが好意を持っている人にプレゼントする本ではないと思います...」との事でした。気になる本がまた増えてしまいました。
Interview text by Makoto Ebi
金を払うから素手で殴らせてくれないか?
タイトルからしてパワフル |