年齢/職業(撮影時):
44歳/イベント関係
Pickup Voice:
「バカドリルも持ってました」
おすすめの一冊:
『味写入門』
著者/出版社:
天久 聖一 (著)/アスペクト
この本を贈るなら誰に贈る?:
上手に写真をとれない方へ。
編集後記:
『味写と妖怪に見いだす愛嬌』
「味写」。上手く撮れなかった、思っていた構図と違った、そんな失敗写真も、見方を変えれば味わい深い素敵な写真になる。鑑賞の視点を変えてみることを提案するのがこの『味写入門』です。そしてこの1冊を持ち込んだのは、妖怪マニアで写真好きという、その肩書きだけで、一味違う視点を持っていることを保証してくれそうな彼でした。
スマホを持つようになってから、写真を撮るということへのハードルはどんどん低くなっています。その割に、いや、だからこそなのか、構図や光の加減など、写真の完成度へのこだわりは高くなる一方。ブレていたり、フレームからはみ出していたり、被写体の目線が合っていなかったり……そんな写真はお蔵入り。人によってはすぐに消去してしまいます。でもプロではない私たちだからこそ、そういった失敗写真を撮れるのだし、そこにもう少し価値を見出せないものか。そんな視点の大切さを、本の魅力とともに彼は語ります。
彼が大好きだという妖怪も、本来は暗くて気持ち悪くて、おぞましいもの。でも日本人はそこに愛嬌を見出して、怖がりながらも愛でてきた文化があります。「ダメなものでも愛す」、その大切さや豊かさを、改めて教えてくれました。
Interview text by Yui Shimura
味写入門(あじしゃにゅうもん)
思わず買ってしまいました。 |