年齢/職業(撮影時):
42歳/病院職員
Pickup Voice:
「シンプルな生活がいいんじゃないかな」
おすすめの一冊:
『遠くの町と手としごと―工芸三都物語』
著者/出版社:
三谷 龍二 (著)/アノニマスタジオ
この本を贈るなら誰に贈る?:
自分自身
編集後記:
『続いていくモノ、本』
日用品。安く手に入れて、ダメになったらすぐ買い換えるという消費の仕方もあるけれども、誰かが手を込めて作り上げたものを大切にして、消さずに、むしろ何かを継ぎ足していくような、そんな使い方もあります。
「遠くの町と手としごと―工芸三都物語」は生活者に寄り添った、モノや道具の本。この1冊を選んだのは、手作りの品や長年受け継がれてきた品に対する思い入れが深い女性でした。手に入れたモノも、自分にはもう不要であると判断すれば、次の持ち主を探す。今の自分にとって必要なものは、新品も中古もかまわず、きちんと向き合って考えてから手に入れる。そんなサイクルを、自然と繰り返しているようです。
彼女は月に1度、地元の朝市で自分の蔵書を販売しているそう。そしてこの本は、つい最近地元の古書店で手に入れたと言います。以前の持ち主はどんな人だったのか、それはわかりませんが、道具に限らずいいモノは、人の手をめぐりめぐって受け継がれていく。そんな素敵なあり方を、教えてくれるお話でした。
Interview text by Yui Shimura
遠くの町と手としごと―工芸三都物語
写真もいい感じ。 |