年齢/職業(撮影時):
22歳/大学生
Pickup Voice:
「スケッチがすごいキレイ」
おすすめの一冊:
『SAIGON SKETCHES』
著者/出版社:
Eleanor Burke/HO CHI MINH CITY GENERAL PUBLISHING HOUSE
この本を贈るなら誰に贈る?:
これからベトナムいく人に。
編集後記:
『異国の店の片隅で』
表紙に描かれた可愛らしいスケッチの中心には、「SAIGON」の文字。彼女が持ってきたのは、ベトナムの街並みを写真ではなくスケッチで綴った観光案内書でした。
彼女のふんわりと柔らかい雰囲気は、あまりベトナムとは結びつきません。尋ねてみるとやはり、「最初はどんな国なのか想像がつかなかった」そう。ちゃんとご飯は食べられるのか、危険はないのかという不安も強かったようです。しかし、仲の良い友人と一緒に旅をしたことで、楽しい思い出がうまれるとともに、ベトナムに対する印象も大きく変わりました。想像するに、アジア特有の熱がこもったほこりっぽい景色に、鮮やかな色彩が加わった、そんな感じでしょうか。持ってきた本も、雑貨やCD、アート作品などが雑多に置いてある店で、会計後にたまたま目に飛び込んできたもの。きっと数ある品の中で、この本だけ色濃く訴えてくるものがあったのだと思います。
同じものを見ていても、描く人の視点によって、全く違うものにも見えるところにスケッチの良さがあると彼女は言います。彼女の目で見たベトナムは、どんな色と温度を持って描かれるのか、そのスケッチを見てみたくなりました。
Interview text by Yui Shimura
D21 地球の歩き方 ベトナム 2015~2016
サイゴンはホーチミンの旧名です。 |