年齢/職業(撮影時):
5歳/保育園児
Pickup Voice:
「あげない!」
おすすめの一冊:
『パン どうぞ』
著者/出版社:
彦坂 有紀 (著), もりと いずみ (著)/講談社
この本を贈るなら誰に贈る?:
大好きな本なので、自分だけのものでいたい
編集後記:
『クリームパンとちびっこ怪獣』
お母さんに連れられてやってきた彼は、写真を撮るときからどうも落ち着きがありません。話を聞こうとしても、なかなか目を合わせてくれず、わんぱくなのか照れ屋なのか、5歳男子の気持ちはつかみがたいですね。
なんとか聞き出せたのは、甘いパンが好きだということ、保育園の給食は味のないパン(おそらく食パンかロールパン)しか出ないから、あんまり好きではないということ。クリームパンが大好きだから、本物みたいなクリームパンの木版画が表紙であるこの本は、大のお気に入りなんでしょう。でもページをめくると、「味のないパン」も実は出てくるんです。いつの日かクリームパン以外の美味しさに目覚める日もくるのでしょうか。その時には、この本の楽しみ方も変わるのかもしれません。
「この本を誰にプレゼントしたい?」と尋ねると、考えて考えて……「あげない!」と宣言。好きな本は独り占めしたい。そんなマイペースな性格が、最後に少しだけ伝わってきました。
Interview text by Yui Shimura
パン どうぞ (講談社の創作絵本)
なんだかパンが食べたくなってきた。 |