年齢/職業(撮影時):
23歳/ネットワークエンジニア
Pickup Voice:
「(男の子がスカート履いてる写真とか見て)わ〜!と思ったんですけど、すごい気になっちゃって」
おすすめの一冊:
『TUNE No.39』
この本を贈るなら誰に贈る?:
将来の自分
編集後記:
『思春期の自分を形成した出会い』
男性向けのストリートファッション誌を持ってきた彼女。「なぜこの本を?」と聞くと、最初は恥ずかしそうに、しかし話が進むうちにとても熱くエピソードを語ってくれました。
初めて出会ったのは高校生の頃。クラスメイトたちが読んでいるギャル系ファッション誌の中では、同じような格好をしたイケメン高校生がもてはやされています。しかしこの雑誌には男性なのにスカートのような洋服を着ている人が、とてもおしゃれにスナップされています。そこに広がる未知の世界は彼女にとっては衝撃で、そのまますぐに虜になりました。同じ編集部が出している女性誌を購読し、休日はこっそりストリートファッションを身にまとっていたそう。ストリート好きであることはクラスメイトには内緒。密かに自分の「好き」を貫くための支えとしての役割を果たしていたのが、この雑誌だったのだと思います。
彼女の話を聞くうちに、シャイに見えて実は芯が強く、これと決めたらブレずに突き進んでいくパワーを持っているんじゃないかと気がつきました。今日のイベントも、たまたまFacebookでの告知を見て興味が湧き、初めての場所にひとりでやってきたというのがその証拠。社会人になってからは好きなファッションも封印して日々奮闘しているとのことですが、これからもこの雑誌をお守りに、自分の決めた道を進んでください。
Interview text by Yui Shimura